宅配クリーニングのことを調べていると、「シミ抜き無料」という言葉がよく目につく人もいると思います。
洋服に付いたシミを無料で取ってもらえるのは嬉しいこと。ただ無料の根拠がわからないとかえって不安になりますよね。
というのも、一般的なクリーニング店では「シミ抜きが得意」という看板は見かけても、「シミ抜き無料」の看板を掲げているお店ってほとんど見かけないからです。
このページでは、宅配クリーニングの商習慣として当たり前にある「無料のシミ抜き」について、その根拠やどの程度の汚れまで落ちるのかをお伝えします。
またシミ抜きはプロにお願いしたほうがいい理由や、シミがついたときの応急措置などもわかりますよ♪
宅配クリーニングを検討中の方は参考にしてください。
宅配クリーニングのシミ抜き/無料の根拠
宅配クリーニングでシミ抜きが無料なのは、落とすシミのレベルを限定するからです。
逆に言うと、私たちがシミ抜き無料の宅配クリーニングを利用する際は、出す前に落ちやすいシミかどうかもチェックしておきたいところ。
そこでまずは落ちやすいシミと落ちにくいシミを整理しておきましょう。
落ちやすいシミと落ちにくいシミ
クリーニングのシミ抜きには「落ちやすいシミ」と「落ちにくいシミ」があります。
落ちやすいシミ
- 油系のシミ(皮脂・食油・ファンデーション・口紅など)
- タンパク質系のシミ(ごはん・牛乳・卵など)
- 水溶性のシミ(汗・血液・尿・お茶・コーヒー・ジュース・泥汚れなど)
1ヶ月以上たった水溶性のシミは、水洗い加工(ウエットクリーニング)を選ぶといいですよ♪
落ちにくいシミ
- 塗料系のシミ(ヘアカラー剤・ペンキなど)
- インク系のシミ(ボールペン、万年筆など)
- 黄ばみ・黒カビ・時間の経過したカレーのシミなど
「落ちやすいシミ」であれば、宅配クリーニングの無料シミ抜きサービスの範囲内できれいになります。
いっぽうで「落ちにくいシミ」については必要以上に作業が行われません。
落ちにくいシミは「部分漂白」や「全体漂白」が行われたり、熱を加えて効果がありそうな薬品を直に添加して除去されます。
逆に衣類の色を剥がしたあと染料を入れて、シミを目立たなくさせる手法もあります。
落ちにくいシミが必要以上に行われない理由は、このような「高いシミ抜き技術が必要」なのにもかかわらず、「色落ちや破損」などのリスクがあるからです。
それが無料のシミ抜きの範囲内なら、あえてリスクは取らないのは仕方のないことだと思います。
実際にクリーニング業界というのは、宅配かどうかにかかわらずトラブルが多いこと有名ですからね。
宅配クリーニングのシミ抜きサービスが無料なのはそういった背景があります。
とはいえ、落ちやすいシミなら無料でやってもらえるので、店舗型のクリーニングよりも安く済む可能性もありますよね。
リスクとリターンを見極めてみて、リターンのほう大きいと感じたら、まずは試しやすいアイテムから宅配クリーニングを試してみてはいかがでしょうか。
皮革製品やシルク製品、着物など専門生の高いクリーニングじゃなければ、基本どんなアイテムでも対応してもらえます。
宅配クリーニングのシミ抜き/有料でもプロに頼んだ方が良い理由
一般家庭の洗濯でシミを取り除くのは困難
家に帰って洋服をハンガーにかけた時、ふとシミに気づくことがありますよね。
またラーメンのスープを飛ばしたり、コーヒーをこぼしたりして洋服にシミをつけた経験は誰しもあると思います。
こぼしたり飛び散ったりした自覚があれば、すぐに対処ができてシミの程度を最低限度に減らすこともできますよね。
でもすぐに対処できなかった場合、時間の経過とともにシミが残ってしまいます。
特に時間の経過した「落ちにくいシミ」を一般家庭の洗濯できれいにするのは困難です。
そういった時の救世主が、クリーニングのシミ抜き加工です。
色落ちなど生地の破損を防げる
クリーニング店のシミ抜きは、人がやる部分の仕事はもちろんのこと、洗剤や機材も一般家庭にはないものが使われます。
例えば、洗剤一つをとってもたくさんのシミに対応できる化学薬品を活用しています。
プロ仕様の化学薬品の力でシミの原因となる物質を溶解させたり、化学変化を起こさせたりしているのです。
もし家庭で同じようなことをしてしまうと、シミは落ちたけど洋服も色落ちしたなんてことにもなりかねません。
最悪のケースだと、生地に穴があいてしまうこともあります。
長い期間で修得した経験とプロの技術ならではです。シミに気づいたら、あきらめないで、まずはクリーニング店に相談してみましょう。
シミを残さないから安心して保管できる
クリーニング店に持ち込まれる染み抜き依頼の衣類には、上質素材の衣類の他に、お子さんに七五三の時に着せた洋服や思い出の品物などもあると思います。
小さなお子さんは、じっとしていられないのですぐ汚れるしシミもできやすいですよね。
シミの原因を残したまま洋服を保管すると、虫食いやカビの原因になります。
想い出の一品という形で残しておくなら、プロに本格的に染み抜きをしてもらってから保管するといいでしょう。
プロにシミ抜きを頼んだ方がいい理由まとめ
宅配クリーニングに「落ちにくいシミ」のついた衣類を出すと、満足のい仕上がりにならない可能性があります。
落ちにくいシミがついた衣類を宅配クリーニングに出す場合は、シミ抜きの有料オプションがあるところを選ぶようにしてください。
シミ抜き加工というのはプロの技です。シミの原因をチェックし、生地の素材も点検し、洋服にちょうど良いシミ抜き方法が採用されます。
言うまでもなく、あらゆるシミの原因や衣類の素材に見合った、豊富なシミ抜き剤も取り揃えられています。
スタンダードな化学繊維から綿やアクリル・ナイロン・レーヨン・ポリエステルなど。
宅配クリーニングのシミ抜き/専門店の料金相場
クリコムの料金
シミ抜きコース | 条件 | 料金 |
ポイントコース | 1カ所につき | 770円 |
エリアコース | 首・両脇・股など1カ所につき | 3,850円 |
アートコース | 漂白・染色1カ所につき | 2,200円 |
オールコース | ポイント10カ所以上、エリア2カ所以上 | 7,700円~11,000円 |
クリコムについて
シミ抜き年間実績:3,000件以上
シミ除去率:98.1%
ポイント:国家資格保持者が担当
最新情報はクリコムの公式ページでご確認ください。
>>クリコム公式ページへ
染み抜き自慢の料金
シミ抜きメニュー | シミ抜き範囲 | 料金 |
シミ抜き | 直径3㎝程度 | 500円 |
シミ抜き | 直径3㎝以上 | 1,000円~ |
黄ばみ取り | 襟・袖口のみ | 1,000円 |
黄ばみ取り | 衣服全体 | 2,000円~5,000円 |
ボールペンシミ抜き | 直径3㎝程度 | 1,000円 |
ボールペンシミ抜き | 直径3㎝以上 | 1,500円~ |
シミ抜き自慢について
5,000円以上の利用で送料無料
国家資格を取得している熟練の専門技術者が染み抜き担当
最新情報は染み抜き自慢の公式ページでご確認ください。
>>染み抜き自慢の公式ページへ
不入流 染み抜き屋の料金
アイテム | クリーニング代込みのシミ抜き料金 |
トップス | 1,650円~3,300円 |
ボトムス | 2,200円 |
コート類 | 3,300円~5,500円 |
ワンピース類 | 4,400円~5,500円 |
スポーツウエア | 2,200円~4,400円 |
小物類(ネクタイなど) | 2,200円 |
不入流 染み抜き屋
クリーニング代も含んだシミ抜き料金
シミの大きさや箇所は問わず、シミを除去してもらえます
最新情報は不入流 染み抜き屋の公式ページでご確認ください。
>>不入流 染み抜き屋の公式ページへ
染み抜き化学研究所の料金
シミの種類 | 小さいシミ | 数が多い、大きいシミ |
日常的なもの | 1,000円~3,000円 | 3,000円~5,000円 |
コーヒー・お茶・ワイン | 2,000円~3,000円 | 3,000円~8,000円 |
血液・尿 ペンキ・インク | 3,000円~5,000円 | 5,000円~8,000円 |
ヘアカラー 瞬間接着剤・ボンド | 3,000円~5,000円 | 5,000円~10,000円 |
染み抜き化学研究所について
フジテレビのとくダネ!でも取り上げられたシミ抜き技術
シミ汚れが全く落ちない場合は、どんなに作業をした場合でも無料
最新情報は染み抜き化学研究所の公式ページでご確認ください。
>>染み抜き化学研究所の公式ページへ
匠抜きの料金
シミ抜きコース | シミ抜き範囲 | 料金 |
磨きコース | 2㎝×2㎝ | 330円 |
特殊磨きコース | 2㎝×2㎝ | 990円 |
彩りコース | 2㎝×2㎝ | 1,320円 |
極みコース | 洋服全体 | シャツ・ブラウス類 3,850円~ セーター・カーディ類 3,850円~ ズボン・スカート 4,400円~ ジャケット 5,500円~ ブルゾン(ダウン) 6,600円~ ワンピース 7,700円~ コート(ダウン) 8,800円~ |
匠抜きについて
特殊磨きコースはペン・インク・カラー剤・ペンキ・接着剤などによる染みにおすすめ
彩りコースは焼け(紫外線など)、色抜け、退色などで染色補正を施すのにおすすめ
最新情報はの公式ページでご確認ください。
>>匠抜きの公式ページへ
宅配クリーニングのシミ抜き/出す前の応急措置
シミは時間が経つと酸化するため落ちにくくなります。
ついてすぐなら一般的なクリーニング工程で落とせるので、できるだけ早くクリーニングに出すのがおすすめです。
すぐにクリーニングに出せない時は応急措置をしておくと、時間が経ってもシミが落ちやすくなりますよ。
シミの応急措置
【必要なもの】タオル・ハンカチ・ティッシュなど
【やり方】ポンポン叩くようにして水分や油分を吸い取る
【仕上げ】該当箇所を洗い流して自然乾燥
逆に間違った応急措置をやってしまうと、せっかくの手間が無駄になってしまうので気をつけてくださいね。
NGなシミの応急措置
こすって拭き取る
ドライヤーやアイロンで乾かす
シミをこすって拭き取ると、シミが繊維の奥に入り込んで落ちにくくしてしまいます。
またドライヤーやアイロンを使って乾かすと、シミが熱で染みこんでしまうのでこちらも逆効果。
うっかり付けちゃったシミも、ほんの少しの正しいひと手間できれいになります。
シミの応急措置が終わったら、あとはできるだけ早くクリーニングに出すようにしてください。