宅配クリーニングは店舗に出向かずクリーニングが済むので、忙しいワーママに人気です。

この記事では、
- 料金は高くないのか?
- ホントに便利なのか?
- トラブルはないのか?
などの疑問への答えとして、「宅配クリーニングのメリット・デメリット」をまとめました。
宅配クリーニングのメリットとデメリットがわかれば、「自分に合うかどうか」や「どんなふうに利用していけばいいか」イメージしやすいですよね。
記事の後半では衣替えの季節に便利な「保管クリーニングのメリット・デメリット」も記載しています。

宅配クリーニングのメリット
1.自宅で完結して楽チン
クリーニングに出すとき、引き取るとき。店舗型のクリーニング店だと自分から出向く必要があります。

宅配クリーニングのメリットは宅配業者さんが自宅に出向いてくれるところ。クリーニング店を往復せず、休日もクリーニングに時間を奪われません。
宅配クリーニングは自宅にいたまま完結するから楽チンだし、自分の時間をつくることにもつながりますよ。

2.申込みは24時間いつでもOK
ネットからいつでも申し込めるのも宅配クリーニングの魅力。ネットで申し込める宅配クリーニングには閉店時間がありません。
お子さんが寝た後など、落ち着いた時間にクリーニングを申し込むことができ、確実に受け取れそうな日時を設定できるので自分の生活ペースを乱さなくて済みます。

3.定額料金で店舗型よりお得になるケースも
宅配クリーニングには店舗型のように洋服によって1点ずつ料金が変わるところと、10点で1パックといった定額の料金があります。
定額料金の宅配クリーニングの多くは点数を出すほどクリーニング単価が下がる仕組みになっています。

例えば、店舗型のクリーニング店で1点2,000円前後するコートやダウンジャケットのクリーニング料金。宅配クリーニングだと半額で済むケースも珍しくありません。
宅配クリーニングは料金が高いってイメージがあるかもしれません。しかし1点ずつ料金が変わる宅配クリーニングでも、店舗型のクリーニング店と変わらない料金のところもあります。
4.コンビニからも出せる
宅配クリーニングは自宅に集荷に来てもらえて楽な半面、集荷日までのタイムラグがあったり、集荷時間にも幅があってピンポイントでは指定できません。
そのため自分の時間や生活リズムを大切にしたいワーママにとっては、自由度を制限される感じがするかもしれません。
しかしコンビニから利用すれば、自分の時間を制限されることなく宅配クリーニングを利用できます。

宅配クリーニングでコンビニ利用できるところとできないところを詳しくまとめましたので、そちらを参考にしてください。
参照ページ
宅配クリーニングのデメリット
1.店舗型より仕上がりに時間がかかる
朝出して夕方仕上がるクリーニングを望むなら、宅配クリーニングより店舗型のクリーニング店を利用する方が賢明です。
店舗型クリーニングはお店と工場が近く、1日に何往復も往来することができるため当日の仕上がりが可能となります。
一方で宅配クリーニングはどんなに早くても翌日の仕上がりになります。

2.お店の人と洋服の状態を一緒に確認できない
クリーニングに出す時、洋服の状態を確認していますか。
自分で確認しない方でも、店舗型ならお店の人とコミュニケーションをとりながら洋服を検品してもらえますよね。
お店の人と一緒に見ればシミや汚れを確認できたり、シミや汚れの原因を伝えることもできます。しかし宅配クリーニングではお店の人と一緒に検品作業が行えません。
宅配クリーニングにはシミや汚れ箇所を伝えるためのシート、要望や指示を書き込めるカードがあります。宅配クリーニングではシミや汚れを自分で知らせたほうが失敗が少なくて済みます。

写真を残しておくことでトラブルが起こったときの二次トラブルを防ぐことにもつながります。
いずれも出す前の手間にはなりますが、手間をかけたくない方は店舗型のクリーニングを利用した方が良さそうです。
3.店舗型よりもトラブル対応に時間がかかる
破損や紛失などのトラブルが起こったとき、宅配クリーニングは店舗型よりも対応に時間がかかることを念頭に置いておきましょう。
例えば破損のトラブルが起こった際、店舗型のクリーニング店ならお店の人と直接話せます。
破損したものを一緒に見ることができるため状況も共有できます。同じ謝罪でも誠意が伝わりやすい側面もあります。
しかし宅配クリーニングで同じことが起こった場合、顔の見えない相手とメールや電話でのやりとりになります。
破損したものを一緒に見ることができないため、破損したものをもう一度郵送するような手間も必要です。

もしもトラブルが起こったら...という仮定の話ですが、店舗型のクリ-ニング店よりもコミュニケーションのタイムラグがあることは心にとめておきましょう。
宅配クリーニングのメリット・デメリットまとめ
店舗型のクリ-ニング店も宅配クリーニングも同じクリーニングです。

トラブルそのものが大きく取り上げられるため不安になることもあるでしょう。
しかし、クリーニングに時間を奪われたくない方、お店の人とのコミュニケーションが苦手な方にはおすすめのサービスです。デメリットを感じた方も考え方ひとつでメリットに変えることもできます。
思ったより安く品質にも問題がないことがわかれば、これからのライフスタイルの向上にもつながります。

保管クリーニングのメリット
1.保管する料金がかからない
クリーニングするついでの保管といっても料金は気になりますよね。実は保管できる宅配クリーニングは保管料金がかからないところがほとんど。

でも最近は単に空きスペースを利用する保管ではなく、洋服を傷めないための保管環境が整っています。
アパレル業者さんが保管する倉庫をセカンドクローゼットとして無料で利用でき、お得感と安心感がセットになっているところもあります。

2.温度・湿気・遮光管理が行き届いている
自宅のクローゼットには湿気によるカビや虫食いのリスクがあります。クローゼットに入りきらない洋服には紫外線による変色のリスクもあります。

保管できる宅配クリーニングでは、温度・湿度・遮光管理が行き届いた環境で保管されるため洋服が傷む心配がありません。
3.クリーニング代を節約できる
冬物衣料のクリーニング代は結構高くつきますよね。例えばダウンジャケットなら1点2,000円以上のするところがほとんどです。
でも宅配クリーニングなら1点1,500円程度の料金に抑えることが可能。

そのため点数を出すほど、1点あたりの料金単価が下がる仕組みになっています。
しかも洋服の種類による料金の違いもないため、かかるクリーニング代も明確です。素敵な洋服をたくさん持っているワーママにとって、クリーニング代が明確で節約までできるのはおすすめです。
保管クリーニングのデメリット
1.すぐにクリーニングされない
保管クリーニングはクリーニングの閑散期である夏場に行われることが多いサービス。

こんにちは。御社でクリーニング後の保管を検討しているのですが、伺いたいことが2点ございます。
1.検品が終わるまでの期間
2.保管をお願いした場合、検品後すぐクリーニングしていただけるのでしょうか?1~2週間くらいならいいのですが、何ヶ月も放置されるようだと不安です。
不躾な質問かもしれませんが、教えていただけると嬉しいです。お手数おかけいたしますがよろしくお願いいたします。
リネットの回答
1.検品が終わるまでの期間⇒3日前後
2.いつクリーニングが始まるか⇒1~2週間で洗浄工程に入ることはない
リナビスの回答
1.検品が終わるまでの期間⇒1ヶ月後
2.いつクリーニングが始まるか⇒1ヶ月後
カジタクの回答
1.検品が終わるまでの期間⇒順次
2.いつクリーニング始まるか⇒順次
せんたく便の回答
1.検品が終わるまでの期間⇒順次
2.いつクリーニング始まるか⇒順次
※せんたく便さんには集荷バッグの大きさについても同時に聞いています。
プラスキューブの回答
1.検品が終わるまでの期間⇒3日以内
2.いつクリーニング始まるか⇒検品後1週間以内
※プラスキューブさんには保管後の受取日の変更についても同時に聞いています。
2.返却の前倒しには腰が重い
急に寒くなったときに思うのが「返却日の前倒し」。実は保管できる宅配クリーニングは前倒し返却など、返却日の変更には腰が重いところがあります。各社の返却日変更の対応をまとめてみました。
返却日の変更はできる?
リネット:変更不可、luxeコースのみ変更可
リナビス:繁忙期は不可
カジタク:2週間前までに連絡で可
せんたく便:20日前までに連絡で可
プラスキューブ:1週間前までに連絡で可
3.紛失のリスクはある
クリーニング店につきもののリスクが紛失です。紛失の原因の多くは工場や店舗での洋服の取り違えで起こります。宅配クリーニングだからとか保管だからという理由で紛失のリスクが高まるわけではありません。

保管クリーニングのメリット・デメリット まとめ
保管クリーニングの魅力とデメリットについてお伝えしました。紛失のリスクに保管という要素は関係ありません。
保管クリーニングのデメリットは、「すぐに洗ってもらえない」ところと「急に必要になったときにすぐ届けてもらえない」ところです。
この2つのことを許容できれば、部屋は片付くしクリーニング代の節約にもつながります。愛用している洋服にはメンテナンスが必要です。

宅配クリーニングだからトラブルが多い訳ではない
宅配クリーニングにはトラブルが多い。そんなイメージを持っている方もいらっしゃるでしょう。しかし宅配ではなかった時代でも実はトラブルが多かったのです(表参照)。
参照元:PIO-NET 消費者被害の現状より
宅配クリーニングがほぼ存在していない2007年からの3年間。国民生活センターに寄せられる相談の中でクリーニング業界への相談割合は3年連続1位です。相談内容の中で最も多いのが紛失によるトラブル。
紛失はまずタグのつけ間違いで起こります。また引き渡しの際、店側の取り間違いとユーザー側の未確認によっても起こります。そのままクローゼットに収納すると、次に着用するまでは気づきませんよね。
紛失を防ぐにはユーザーである私たちも、受け取るときの確認が必要です。これは宅配クリーニングで商品を受け取ったときも同じことが言えます。
クリーニングのトラブル相談は減っている

PIO―NET*によると、クリーニングに関する相談件数は、2012年度 6,083件、2013年度 5,917件、2014年度 5,912件、2015年度 5,678件、2016年度 4,693件で、減少傾向にあります。
一方、ネット社会の発展に伴う新サービスであるインターネットを通じて注文するクリーニングサービスに関する相談件数は、2012年度57件、2013年度56件、2014年度182件、2015年度194件、2016年度123件であり、2013年度から2015年度までは増加傾向にありましたが、2016年度は減少しました。
宅配クリ-ニングと店舗型のクリーニングの違いは、「自分でお店に出向く」か「宅配業者さんが出向いてくれるか」の違い。もちろん「近い」か「遠い」かの違いもあります。

そう考えると、宅配クリーニングだから心配というのもちょっと違う気がします。実際に宅配クリーニングを利用した方の多くはサービスに満足しているデータもあります。
参照:クリーニングに関する意識調査⇒宅配クリーニングの利用経験は1割も90%以上の方は良かったと回答

宅配クリーニングのトラブルを避ける方法
宅配クリーニングを出すうえで心配なのが「紛失」「破損」「変色」「縮み」などのクリ-ニング事故。
でも通常の店舗型クリーニングでも事故が起きている事実がある以上、宅配だからという理由でクリーニング事故が起こるわけではありません。

(1)クリーニングは、消費者の目の前で展開されるサービスでないことからトラブルの原因の特定が難しく、また、クリーニングに対する店側、消費者側双方の認識が微妙に異なるため、トラブルとなり、消費生活センター等への相談となると考えられる。
(2)相談内容でトップの「紛失」の原因は、ほとんどが店頭での仕上がり品の受け取りの際、店、消費者双方が確認せずに、消費者が自分のものではないものを持ち帰ってしまうことから発生する。
国民生活センター:クリーニングサービスのトラブル防止のために
通常のクリーニングと宅配クリーニングの違いは自分でお店に出すか、宅配業者さんを通して出すか。顔が見えるか見えないか。近いか遠いかの違いです。

1.出す前の状態をしっかり把握すること
シミなどがついている気になるとことはもちろんですが、問題ない箇所も写真を撮りましょう。
特に生地に厚みのある縫い目の部分はドライクリーニングの溶剤でシミになることもあります。

2.返ってきたときに必ずチェックすること
クリーニングから戻ってきたらそのままクローゼット行きになっていませんか。

宅配クリーニングの場合、クリーニングの再仕上げの料金を無料にしているところがほとんど。
ただ対応期間が1~2週間以内と、期限付きなので戻ってきら「必ず」「すぐ」チェックしましょう。

また宅配クリーニングはダンボールで届くため、シワがないかもチェックしてください。とはいえ、宅配クリーニングが敗目手の場合、どんな梱包をしているのかがわかりませんよね。
別ページでは宅配クリーニングの梱包を画像付きで紹介していますので、そちらもご覧ください。
参照ページ
3.保証がしっかりしているところを選ぶこと
クリーニングトラブルはないのがいちばんですが、「顔が見えない」「距離が遠い」からこそトラブル対応はしっかりやってもらいたいですよね。
