宅配クリーニングは店舗型のクリーニングと違って、店員さんとのコミュニケーションコストがかかりません。
店員さんとの会話が苦手な方にとって、コミュニケーションコストがかからない宅配クリーニングは確かに楽チンです。
ココに注意
ただ宅配クリーニングは何も要望を伝えずに思った仕上がりになるほど便利ではありません。
例えば「黄ばみ」や「汗抜き」など、クリーニングでどうしても取り除きたい汚れの要望は伝えなければ届きません。
このページでは「戻ってきたらガッカリだった」を避けるべく、宅配クリーニングにおける個別の要望の伝え方や手段をお伝えします。
宅配クリーニングの要望を伝える手段
クリーニングの要望を伝える手段は2つ
宅配クリーニングで個別の要望を伝える手段は主に2つあります。
要望を伝える手段
- オプションを選択
- 注文後のマイページから連絡
個別の要望の伝え方は各社で異なります。ここからは当サイトで利用した宅配クリーニング4社の事例を参考にお伝えします。
リネットに個別の要望を伝える場合
リネットには注文画面にオプションと要望欄があるので、こちらから個別の注文を伝えられます。要望をクリックすると、個別の要望を書き込める画面に移ります。
↓こちらからクリーニングに関する要望を伝えてください。
参考例
- ワイシャツはすべてたたみ仕上げ
- 茶色のスーツ上下はディープクレンジング仕上げ
- 紺色のコムサのジャケットは贅沢手仕上げコース など
リネットでは注文画面の要望欄から伝えるのがスタンダードな伝え方。
ただ注文時に伝え忘れた場合は、ログイン後に「マイページ」から伝える方法もあります。その際は早めに連絡しましょう。
ココに注意
紙のメモ用紙に要望を書いた場合、洋服に紛れて見落とされる可能性があります。
リネットでは個別のクリーニング要望を伝える際は、必ずオンライン上で行うようにしてください。
リナビスに個別の要望を伝える場合
リナビスには手書きで伝えられる「指示カード」を申込時に注文できます。
シミや汚れの場所など、キレイに取り除いてもらいたい箇所は指示カードの書き込んでおいたほうが伝わります。
リナビスのクリーニングオプションは全部で4つ。注文画面からオプションを選択できます。
- 臭わん加工
- 汗抜き加工
- 撥水加工
- カビ抜きビ加工
臭わん加工
ドライクリーニング後に残る「嫌な臭い」がほぼなくなる加工です。臭いの目安は通常のクリーニング溶剤の70分の1。
オプション4つの中で、この臭わん加工だけは有料で770円します。
汗抜き加工
生地の奥まで染みこんだ汗や皮脂の汚れを落とす加工。よく着るお気に入りの洋服ほどしておいたほうがいいサービス。
無料なので選択しないほうがデメリットになりそうです。
撥水加工
雨をはじくので「衣類が蒸れにくくなる」効果があります。無料でやってもらえるのでお得感ありますよね。
カビ抜き加工
6月から9月にかけてはカビが発生しやすくなります。1年のうちのほとんどをクローゼット内で保管してある衣類におすすめです。
プラスキューブに個別の要望を伝える場合
プラスキューブに個別の要望を伝える場合は、クリーニングに申込んだあと「コース紹介」⇒「オプション」⇒「要相談」から連絡してください。
衣類全体の黄ばみは無料のシミ抜きの範囲内でとれますが、心配な方は相談するのがいちばんです。うちが問い合わせた際は2日以内に返信がありました。
プラスキューブで受け付けている個別要望の相談は主に以下の通りです。
要見積もりオプション
- 防水・撥水
- 防虫
- 折り目
- 毛皮・皮革
- 水洗い
料金は衣類の素材や適用範囲で変わりますが、問い合わせの返信にて「見積もり金額」も届きます。
見積もり金額を見た後に、オプションを依頼するかどうかを決めてください。
せんたく便に個別の要望を伝える場合
せんたく便の個別の要望は申込み画面に「オプション選択」できるようになっています。
「花粉防止加工」はほかの宅配クリーニングにはない、せんたく便ならではのオプションサービスです。
オプションにはない要望を伝えるには、申込み画面の下部に要望欄から伝えることができます。
宅配クリーニングの要望では汚れの原因を具体的に伝えよう!
クリーニングの要望は具体的であることが大切
宅配クリーニングにおける個別の要望の中でも、汚れの原因が何かを具体的に伝えることは大切です。
というのも、汚れの原因物質によってクリーニングのプロセスが変わるからです。
例えば、油汚れならドライクリーニング、水溶性の汚れなら水洗いになります。
汚れの原因物質によってシミ抜きの程度も変わります。
ちなみにシミ抜きはクリーニングとは別の工程で職人さんの手作業で行われます。
宅配クリーニングのシミ抜きは無料でやってもらえるところがほとんどです。
シミ抜きをきれいにやってもらうなら、何が原因のシミなのかがプロに伝わらないと、最悪の場合「色落ち」などの失敗につながることがあります。
お互いにシミ抜きの失敗を避けるためにも、シミの原因となる汚れの種類について詳しくお伝えします。
シミの原因とクリーニングの難易度
シミの原因となる汚れには2種類あります。「自分の体からでる汚れ」と「外部からつく汚れ」。
汚れ別のクリーニング難易度は以下の通り。
難易度表記
易=やさしい
普=ふつう
難=むずかしい
自分の体から出る汚れ
- 汗(易)
- 皮脂(易)
- 角質(易)
- 尿(易)
- 血液(普)
家庭での洗濯ではとれにくい血液の汚れもクリーニングではおおむね普通に落ちます。おおむね普通というのはたまにシミ抜きがいまいちなところもあるからです。
クリーニングに出したときに血液の汚れを取りやすくするポイントは、血が付いてすぐに水洗いしておくこと。濡れたティッシュなどでポンポン叩いておくことも有効です。
外部から付く汚れ
- 泥(易)
- 雨(易)
- 油(普)
- 色素(難)
- 香水(難)
クリーニングでも落とすのが難しい色素
色素とは
- 生花の花粉
- プリンタのインク
- マニキュアなど
これらが衣類に付着するとクリーニングに出しても完全にシミが落ちない可能性が高いです。
生花の花粉が付いた場合の被害を最小限に抑えるには、できるだけさわらないこと。払ったり拭き取ったりすると、かえって繊維に花粉が染みこみます。
生花だけではなく植物の色素が衣類についた場合も同様です。
また香水にはさまざまな合成香料がブレンドされているため、化学物質を1つずつ取り除いていく作業となるシミ抜きでは全てを落としきれない可能性があります。
宅配クリーニングの要望|まとめ
以上、宅配クーニングにおける要望についてお伝えしました。
宅配クリーニング会社によって伝え方には多少の違いはあるものの、要望そのものはきちんと伝えた方が失敗も回避できます。
クリーニングと一口に言っても、汚れの種類によってキレイになる工程は違ってきます。
お店の人と直接コミュニケーションがとれない宅配クリーニングだからこそ、要望や汚れの原因はこちらから積極的に伝えることが大切です。